片足を立てる「ハイハイ」は発達障害?クセが強すぎた息子のハイハイ。

息子こつぶに発達障害(自閉症スペクトラム)の診断がつくまでの話です。


0歳4か月で小児神経科の初診を受けてから経過観察の日々が続きました。


▼小児神経科初診で号泣した話▼

0歳4ヶ月、小児神経科へ 女医からの言葉に号泣した話



息子の運動発達は一般的な赤ちゃんの目安よりもいつも少し遅れていました。

管理人ペコリ

赤ちゃんの運動発達は

首すわり→(寝返り)→(ズリバイ)→おすわり→(ハイハイ)→つかまり立ち→ひとり立ち→ひとり歩き

の順に進みます
※寝返り・ズリバイ・ハイハイはやらない子もいます


そして息子0歳8か月頃。


ズリバイ(←ハイハイの前段階)が出来るようになりました。

ズリバイとは読んで字の如くズリズリと這うように前進する動きのことです。

管理人ペコリ

こつぶも遂に自力で前に進む手段をゲットしたね♪

って
えええええ!?

 


一般的に知られているズリバイは「左右対称」の動きなのですが、息子のズリバイは左右非対称で

「右足はまっすぐピンと伸ばし左足のみで前に進む」

という独特のフォームでした。

管理人ペコリ

こんなクセのあるズリバイをする赤ちゃん、見た事ないんですけど…?

オット

だよね…
児童センターとかで会う子はみんな
「左右対称」のズリバイだよね



今までみた事ないヘンテコなズリバイを見て面食らった我々でした。



しかしその3か月後、驚愕のハイハイを目にすることになるのです…。



息子0歳11か月の後半。


この頃には運動発達に遅れが目立つようになり、ハイハイもまだ出来ませんでした。

そして相変わらず反り返りや筋肉の緊張が強く、医師の指示で「理学療法士によるリハビリ(PT)」を受けていました。

管理人ペコリ

おすわりがちゃんと出来るようになったのも0歳11ヶ月だったし、ハイハイもゆっくりだろうね〜



そんなある日。

待ちに待ったハイハイが出来るようになりました。※ちなみにハイハイは早い子だと6か月、大半は8か月〜です

管理人ペコリ

遂にこつぶも憧れのハイハイが出来るように〜♪

って
ええええええええ!?

 


ズリバイに続き、ハイハイも見た事がない強烈なフォームでした。



左足は普通のハイハイ、右足はずっと足を立てるスタイル。

右膝は地面に一切つけずに右の足先だけで漕いで前に進んでました。(器用かよ!)

管理人ペコリ

こんなハイハイする赤ちゃん、見た事ある…?

オット

ないね…っていうかまた右足のクセが強い

ズリバイに続き、ただ者じゃないねこの子は



そしてその日の夜。

管理人ペコリ

クセのあるハイハイ、気になるし…
ちょっと調べてみるか…


軽い気持ちでネット検索をしました。


すると小児神経科の医師が書いた

「ハイハイの6つのパターン」という図を見つけました。

 

管理人ペコリ

ん!?
ハイハイって6つもパターンがあるの?
「ウ」が普通のハイハイだよね?

こつぶはこの表だと「イ」だな

あっ、小さい文字で解説が書いてある…どれどれ…

 

医師の解説

「ウ」が一般的だが自閉症など先天的な脳障害の乳児は(ウ以外の)別のハイハイをする傾向がある

 

管理人ペコリ

ギャーーーーーーーーー!!!!!!!
まてまてーーーーい!

こつぶは全力で
「イ」やぞーーーーー!

自閉症など先天的な脳障害の乳児ーーーーーー!
知りたくなかった、知たくなかったーーーーーー!

参考 秋山こどもクリニック 



後日、こつぶの主治医に「片足を立てるハイハイ」と例のハイハイ6つのパターン図について聞いてみました。

森野先生

クセがあるハイハイだからって全員に障害があるわけじゃないよ

股関節の問題だったり、正常な範囲内での体のアンバランスさだったり、本当にただのクセだったりすることもあるの

 


大事なのは断片的な情報で決めつけるのではなく、経過を見て総合的に判断する事よ


そう言ってました。

うちは結果的には診断はつきましたが、子どもの発達で何か気になる点があっても慌てて勝手に判断せず、主治医や専門医に相談するのがよさそうですね。

管理人ペコリ

その後、療育先などで仲良くなった発達障害っ子のママさんに「お子さんのハイハイどんなスタイルでした?」とアンケートをとりました

10人以上聞いて全員「普通のハイハイだった」との返答でした
私も息子のようにクセが強いハイハイの子は後にも先にもこつぶ以外見た事なくレアケースなのかもしれません

結局息子は理学療法士さんに教わったハイハイを矯正する方法を自宅でずっとやっていましたが頑に直そうとはしませんでした(4歳の今も右足を立てがちです)

その後作業療法士の先生にその話をしたところ「体幹が弱いこと」「体の真ん中が定まっていない(左右のバランスが悪い)」が原因だろうと言われ、今は体を育てる「ジャンピング」や「しがみつき」を毎日息子と一緒にコツコツやっています

発達が気になる子どもの「なぜ?」には理由がちゃんとあり、そこを探って育てていくと本人の困りごとが解決することも多いです
私が参考にしている本のリンクを貼っておきますので気になる方はチェックしてみてくださいね!


▼管理人の一押し書籍▼
子どもの発達が気になる方にぜひオススメしたい本です
私も繰り返し読んでいます
主に未就学児向け

▼合わせて読みたい▼

手がつなげない帽子がかぶれない…感覚過敏の子にやってあげたい「タッチング」ケア

ABOUT US

管理人ペコリ
4歳男児の母。アラフォー。 子どもが0歳2ヶ月のころ助産師さんに「この子は自閉症」と言われたことをきっかけに子どもの発達や発達障害に興味を持つ。 狼狽しながらも日々情報を集めさまざまな療育を試すうちに「自分と同じように暗闇にいるママたちの力になりたい」と思うようになり保育士資格を取得。情報サイト「雨の日も、晴れの日も。」を立ち上げる。 赤ちゃん学研究の専門家と一緒に赤ちゃん絵本「スライムぴぴぴ」を作りました。