育児をしていると誰かに「かわいそう…」って言われた経験ありませんか?
今回は子育て中のママを追いつめる呪いの言葉「かわいそう」について私の体験談と対処法をご紹介します
私が出産後初めて「かわいそう」と言われたのは息子が生後2か月の頃です。
抱っこ紐に乗れない事件で保健センターに行った日のことでした。
▼その事件はこちらから▼
初めて抱っこ紐を使うので取り付け方がわからず、保健センターに聞きに行こうと思ったのですが、当時まだベビーカーを持っていませんでした。
保健センターは歩いて10分もかからないので抱っこして歩いて行く事にしました。
冬だったのでとにかく防寒しなくては!そう考えた私は…
分厚いカバーオール、防寒用のポンチョ、もこもこ靴下、さらに上からエイデンアンドアネイの「真っ白なおくるみ」で息子を包み…出来る限りの防寒対策をしました。
出産後ほぼ家に引きこもりだったので、久しぶりの外出という事もあり、ドキドキしながら歩いていたのを覚えています。
そして保健センターに向かっていると…
すれ違ったおばさまに突然そう言われました。
(心の声)えっ…?今のもしかして私に言ったの!?
かっ…かわいそうってなに!?
待って待ってー!これ、めちゃくちゃ厚着なんです!
一瞬何が起こったか分からず頭が真っ白になり固まりました。
少したって振り返るとそのおばさまはとっくにいなくなってました。
いきなり言われた「かわいそう」という言葉が頭から離れずめちゃくちゃへこんだ事を覚えています。
あとはこんな事もありました
息子を療育に連れて行った時の事
早く着きすぎたのでドアの前で手をつないで2人で待っていると…
(心の声)えっ!?今の私に言った!?
…まさか、療育の建物の前に立ってるから?
「障害があってかわいそう」ってこと!?
またも頭でいろいろ考えているうちにおばさまの姿はすでになくなっていました。
「かわいそう」の真意は不明ですが、周りには私とこつぶしかいなかったので我々に向けた言葉である事は明らかでした。
よくわからんけどめちゃくちゃへこむーーーーー!
言い逃げやめいーーーー
やめいーーーーーーーー!
あとうちは「ひとりっ子」なのでよくこう言われてました。
ひとりっ子はかわいそうね~
あとひとりは産まなきゃね
そしてたいていこう続くのです。
「男の子の次は女の子産まなきゃ」
「男の子は大変でしょー女の子は育てやすいわよ」
知るかーーーーーー!
性別ですべてを語るなーーーーー!
・小さいうちから保育園なんてかわいそう
・母乳じゃなくてかわいそう
・あんなに泣かせてかわいそう
子育て中に何気なく言われる「かわいそう」って、自分に余裕がない時はイライラしちゃったり落ち込むこともありますね。
私も最初のうちはいちいち反応して落ち込んだり腹を立てたりしてました
でもよく考えたら全部
「事情も知らないのに勝手に判断されて言われた」ことがばかりです
人に対してよく知らないのに「勝手に良い悪いを判断」するなんて
まるで「裁判官気取り」もいいとこだね
そうなんだよ
子育て中のお母さんって色々と「口出ししやすい」でしょ?
だから「素人裁判官」の標的にされて「◯◯だからかわいそう」って言われる事が多いんだよね…
私もそうだけど、子育て中ってはじめての事が多いし色々言われると真に受けちゃったりイライラしちゃったり…
遂には自分自身がダメな母親なんじゃないかって否定された気分にすらなった事もあるよ
そんな時、たまたま読んだ本の考え方がとても参考になったので、私がさっくり要約してご紹介します
「反応しない練習」?
初めて聞く本だな…
この中で
・悩みの全ては自分が「反応する事」からうまれる
・起こった出来事そのものから悩みがうまれるのではなく「反応した自分自身の心から生まれる」
・ムダな反応をやめると悩みやストレスのはほとんど無くなる
こう書かれているよ
実はこの本はあの「ブッダ」の考えを元に書かれているんだ
たとえば「ひとりっ子かわいそう」の例で考えてみましょう
私は「かわいそう」と言われて頭が真っ白になり狼狽してしまいました。
これは私が「言われた言葉」に対して「反応してしまい」そして「ストレスを発生させてしまった」NGケースです。
えー、でもイヤな事を言われちゃったらとっさに反応してしまうよ
そうだよね、じゃあ例えばこういう風に考えてみて
何かイヤな事を言われたりイライラする出来事が起こったとするよね?
それに対して
「自分が判断する問題か」
「自分が判断しなくていい問題か」
この2つに分けてみるんだよ
あれ~?この話、何か聞いた事あるぞ
なるほど、じゃあ
「ひとりっ子かわいそうだねー」って言われた場合は…
「ひとりっ子はかわいそうと言われた事実」に対して
「ひとりっ子はよろしくない」これはおばさまの価値観
一方、私達家族は「ひとりっ子」で3人家族がちょうど良いと思っている
じゃあこれは「自分が判断しなくていい問題」だ
その通りだね!
自分の中の答えは出ていて、そこに他人の価値観や判断は関係ないよね
アドラーも言っていたよね
「課題を分離せよ」
「自分が解決できる課題にのみ力を注げ」
人は変えられないし、他人が口にする言葉は止められないよね
変えられるのは自分の行動のみなんだ
じゃあこの場合は
「全力スルー」だね!
ちなみに私は「かわいそう」って言われたら
心の中で「裁判官さんおつかれさまでーす」って言いながらうっすらほほえむ事にしてるよ
頭の中が言われた事よりも裁判官の事で頭のことがいっぱいになるから考えなくてすむんだ
あはは
質問だけど、じゃあすべての出来事に対して笑顔でスルーすればいいの?
そう思っちゃうよね?でも違うんだよ
目の前で何か起こった出来事に「とっさに反応してしまう前」に
「反応しないでいいか」
「反応すべきか」
を客観的にそして冷静に頭で仕分けするんだよ
「これは反応すべきだ」と思った場合は反応して
「反応しなくていい」と思った場合はスルー
たったこれだけ!シンプルでしょ?
これは子育て中の悩みだけじゃなくて、生活や仕事のあらゆるイライラに対応できるんだ
なるほど!冷静に目の前の出来事を仕分けするんだね
じゃあうっかり反応してしまったらどうするの?
そういう時もあるね!
それはもう…全力で忘れるに尽きるよ
私はおいしいコーヒーとお菓子を用意して…
自分の機嫌をうまくとってあげる方法を常に考えておくといいと思うよ
「かわいそう問題」と対処法についてのお話しでした。
今回ご紹介した「反応しない練習」という本は仏教の考えを元に書かれています。
私たちの生活のなかに全てを取り入れる事は難しいかもしれませんが、「エッセンス」を取り入れるだけで随分生き方が楽になると思います。
読んでみてとても面白いと思ったので今回ご紹介しました。
・悩みの全ては「自分の反応」からうまれる
・「反応すべきか」「しないでいいか」冷静に判断する
・反応しないでいい問題にはムダな反応をしない
・ムダな反応をしてしまったら全力で忘れる
ぜひ試してくださいね!
私は子育て中のママに「かわいそう」と言わないおばちゃんになりたいと思います!
おまけ
私が「自分の機嫌をとりたい時」にこつぶに読む絵本です。これを読むとイライラが全部ふっとんでどうでも良くなります。親子でゲラゲラ笑えます。
「かわいそう」って、子どもを産むまでは日常生活であまり言われる事がなかったなぁ
子どもが産まれたら急に「かわいそう」ってが増えた気がするけれど…
一体なぜ!?