「友達もママ友もできない」息子と私が公園でいつもふたりぼっちだった理由

管理人ペコリ

突然ですが…


「発達障害っ子の母」あるある
早く言いたい~♪

管理人ペコリ

公園ではいつも子どもとふたりぼっち!




さて今回は、息子私が公園でいつも「ふたりぼっちだった」理由と体験談についてお話ししたいと思います。


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息子こつぶの歩き始めは1歳すぎでした。

歩き始めて徐々に歩行が安定し、やがて走れるようになってきた頃。

息子が妙な動きをしている事に気がつきました。


 

管理人ペコリ

テーブルのふちを横目で見ながら行ったり来たりしていたのです

初めて見た時「この子は一体何をしているんだろう?」と不思議に思いました

とにかく目つきと挙動があやしくて少し気持ちがザワザワしたものの、深くは考えませんでした


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私はその頃から幼稚園に入園する3歳頃まで、時間があれば息子を連れて毎日のように公園に通っていました。

主治医

同じくらいの月齢の子とのふれ合いはとても大事なのよ
こつぶ君をいろんな場所につれて行ってあげてね!


「息子の発達のためにたくさん刺激を与えてあげて」主治医からそういつも言われていました。


私自身も家で息子と2人きりで「エンドレスタイヤ回し(詳細はこちら)」を見るよりも、外に行って気晴らしする方が気楽でした。

管理人ペコリ

こつぶも特定のお友達もいないし、私もママ友少ないし

よし、公園に行ってお友達作るか~!


ところがその「公園通い」が地獄の始まりだったのです…。



ある日。

管理人ペコリ

よーし、公園についたー!

砂場で遊ぼうか?
それともブランコする?


そう声をかけると…

 

 

管理人ペコリ

私はてっきりブランコめがけて走って行ったと思ったのですが、違ったのです…

 


息子はブランコにも滑り台にも目もくれず
「フェンスの前を行ったり来たり」をひたすら繰り返していました。




その光景はとても異様で私はしばらく固まって動けませんでした。



息子はタイヤ回しも大好きでしたが、この「横目で物を見ながら走る」という行動も一時期ずっと繰り返していました。


これらは「感覚刺激行動」「自己刺激行動」と呼ばれていて、感覚に偏りがあり刺激を求めて行う行動とも言われています。(りたりこ発達ナビ

管理人ペコリ

公園へ行くと遊具には目もくれず、とにかくフェンスや柵などめがけて走って行きました

そして「横目で行ったり来たり」を20分も30分も繰り返すのです

我々親子はいつも「公園の端にあるフェンスや柵の前」に居座り続けるので同じくらいのお友達とふれあうことはおろか、近づく事すら出来ませんでした

 


他の親子は楽しそうにおしゃべりしながら砂場や滑り台やベンチで子ども達を遊ばせていました。

その一方で私の目の前には脇目も振らずに横目で走り続ける息子の姿。


周りにたくさんの親子がいるのに我々親子はいつもふたりぼっちでした。


管理人ペコリ

今日もフェンスの前から一歩も動けなかった…



とても孤独で、私はどこか別の星にでもたどり着いてしまったのだろうか…そう何度も思いました。



結局息子の横目フェンス走りは2歳半まで続き、そしてある日ぱったり無くなりました。


今思うとあの頃がいちばん「自閉症の特性」が出ていた頃だったと思います。

息子は自分に足りない刺激を埋めるように毎日ひたすら自己刺激行動をしていました。


管理人ペコリ

「息子にお友達を作ってあげたい」「ママ友も作った方がいいのかな」

そんな風に思っていましたが、結局公園で他のママさんとゆっくりお話できたことなんて1回もありませんでした

2歳半くらいから横目フェンスがぱったりなくなり公園でも落ち着いて遊べるようにはなりました。ですがその頃には「無理してお友達もママ友も作らなくていいや」という心境になり、とても気持ちが軽くなりました


そしてその頃からグループ療育に通い始めた事もあり、療育先で息子にもお友達ができるようになり、私には話が合うママたちと知り合うことができました。

そのうちのひとりのママさんは「うちは多動すぎてあちこち飛んで行っちゃうから、誰とも遊べなくてふたりぼっちだったよ〜笑」と言ってました。


療育先で知り合ったママたちとは悩みを分かち合ったり深い話をしたり情報交換をしたりと、今やママ友というより頼れる「戦友」のような存在です。


お友達を作ろう、ママ友を作ろうと頑張ってうまくいかなかった私ですが、無理に頑張らなくてもいつか自然と出来る日がくるんだなあと今になって思います。

公園でずっとふたりぼっちで絶望していたあの頃の私に教えてあげたいです。



▼管理人オススメ書籍▼
発達障害の子どもは視力に問題がなくても「視覚認知」が弱かったり「目と手の協応動作」が苦手な子が多いと言われています。それらを高めるためのトレーニングを「ビジョントレーニング」と言い、息子もやっています。ビジョントレーニング入門としてオススメの一冊です。


▼ワークブックもあります▼

発達障害ではないお子さんでも発達の過程で横目で物を見たり、横目をしながらくるくる回ったりする行動をすることがあります
息子の場合はその「程度」が激しく、やり始めると没頭して20分くらい平気でやっていたり、他にも自閉症の特性がいろいろありました
今回の話はあくまで息子のケースです、お子さんの目つきの事やその他気になる事がある場合は小児科もしくは眼科など専門医にご相談ください

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ABOUT US

管理人ペコリ
4歳男児の母。アラフォー。 子どもが0歳2ヶ月のころ助産師さんに「この子は自閉症」と言われたことをきっかけに子どもの発達や発達障害に興味を持つ。 狼狽しながらも日々情報を集めさまざまな療育を試すうちに「自分と同じように暗闇にいるママたちの力になりたい」と思うようになり保育士資格を取得。情報サイト「雨の日も、晴れの日も。」を立ち上げる。 赤ちゃん学研究の専門家と一緒に赤ちゃん絵本「スライムぴぴぴ」を作りました。