0歳息子「早期療育」へ…驚愕の「療育施設200人待ち」の巻

息子こつぶに発達障害(自閉症スペクトラム)の診断がつくまでの話です。
前回の話はこちら

息子が0歳8か月、療育センターで理学療法を受け始めた頃。

「産後うつ疑い」により定期的に尋ねて来てくれていた保健師さんからこんな話がありました。

保健師さん

お母さん、こつぶくんの気になる点がいろいろあるみたいですし、もしよかったら区の発達相談窓口に行ってみますか?

区の心理士さんと面談したり発達検査が受けられますよ

管理人ペコリ

区でもそんなサポートがあるんですね…
電話で予約?早速やってみます!


そう言われてすぐ区の発達相談窓口に電話をすると、面談まで最短で3か月待ちと言われました。

管理人ペコリ

小児神経科の初診も予約いっぱいだったけど、区の相談窓口もいっぱいなんだな…

私の周りは子どもの発達で悩んでるのなんて自分だけだけど、世の中にはたくさんいるんだね…

ま、とりあえず予約しておくか


『区の施設で心理士さんと面談・発達検査をし、必要であれば「療育」を紹介する流れになります』
と電話で説明を受けました。

 

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オット

ところで「療育」ってなんなの?
なんとなく聞いた事はあるけれど…

管理人ペコリ

療育っていうのはね、障害のある(もしくは可能性のある)子どもに対し、それぞれの発達や障害の特性に応じ、子どもが日常生活を充実して送り社会参加するために支援することなんだよ

主に児童発達支援施設や児童発達支援センターで行われるんだ

その中でも「早期療育」とはおおむね3歳未満をさす事が多いよ

参考りたりこジュニア 療育とは


心理士さんの面談の予約を取った後、「療育」についての知識がまったくなかったので事前に調べることにしました。

管理人ペコリ

…カタカタカタカタ(パソコンで情報収集中)

 


「3か月ただ待っているだけ」その時間をもったいなく感じた私は、事前にちょっくら情報を仕入れようかな…そんな軽い気持ちで翌日電話をしてみました。

療育施設の受付のお姉さん

プルルル…プルルル はい、児童発達支援●▲ジュニア
総合受付けです

管理人ペコリ

すみません、ホームページを見てご連絡したのですが…

0歳の子どもがいて、療育について少しお伺いしたいのですが…
(カクカクシカジカ)

療育施設の受付のお姉さん

かしこまりました!

ご希望されている教室の空き状況をお調べしますね!

………ただいま200名ほど待っておられますので

最短のご案内で来年4月以降です(※この電話をかけたのは6月頃)

管理人ペコリ

ふぁっ…!に…200人ですか!?

療育施設の受付のお姉さん

はい、申し訳ございません
200名ほど待機されています

管理人ペコリ

(心の声)ええええええーーー!?


私はてっきり

心理士さんと面談
   ↓
療育を紹介してもらえる
   ↓
すぐ通える!

と勝手な解釈をしていたのですが、どうやら現実は

心理士さんと面談

区内の療育施設一覧が記載された書いた紙をもらう

自分で好きな施設に問い合わせ

すぐに入れないのでとりあえず行列に並ぶ
(そして並んでいる間に病院を受診し医師に意見書を書いてもらい受給者証を発行してもらう)

という流れのようでした。


行列に並んだ人

どこぞの人気テーマパークの行列に並んだのだろう…?
そう錯覚するほどでした

実際は「療育」を受けるためにも行列にならばないといけなかったのです

 


私が住んでいる地域は

区の発達相談の予約に最低3か月、そこから発達検査を受けるまでさらに3か月、そして検査が終わり療育施設の門を叩き行列に並ぶというのが一般的な流れでした。

「発達相談がしたい」と思ってから「実際療育に通えるまで」は「最短1年ほどかかる」のが普通でした。

行列に並んだ人

結局こつぶは0歳代で療育の入所希望の申し込みをして、実際通えるようになったのは2歳半くらいでした。

 

 

管理人ペコリ

後々知ったのですが、一般的に

「年長児が小学校に上がる3月のタイミングで空きが出やすく、それ以外の時期は基本空きはでない」

という事だったようです(未就学児で人気のある習い事なんかでもそうですよね)

なので年度の始めのタイミングから通うとしたらその前の年の秋頃までには遅くとも施設見学や説明を聞いておくのが良さそうです

希望者は年々増えているのに受け皿が少ないのが現状です

また、今回のように200人待ちをしていても「とりあえず療育に入りたいので通うか分からないが複数申し込んでおく」という人も多いそうで、実際はキャンセルが出て繰り上げ当選というパターンも多々あるようです


こつぶは幸か不幸か「自閉症の疑い」をかけられたのが異例の0歳2か月だったので、通常よりもかなり早めの行動は出来ていました。

実際2歳半からで療育施設に通う事が出来たので、「早期療育」といえるタイミングだったと思います。

管理人ペコリ

私が読みあさった「自閉本ライブラリ」の中で「療育を受けるまでの流れや療育について」がとても分かりやすくまとまっている本をご紹介します

『子どもの発達が気になるが病院の予約がまだまだ先』
『療育についてざっくり知りたい』

そんな親御さんにおすすめです

管理人ペコリ

最後に…

「とりあえず療育(児童発達支援施設)に通えるようになればいいのか」というとそうではなく、あくまでスタートにすぎません

実際私が早期療育をして感じた事、メリットやデメリットなど身を以て体験した事がたくさんありますので、それについてはまた更新したいと思います


なお、今回ご紹介したケースは「受給者証」が使える児童発達支援施設の場合です。
お住まいの地域や療育施設により状況は異なりますが、可能であれば「情報集め」は早めにしておく事をおすすめします。

ABOUT US

管理人ペコリ
4歳男児の母。アラフォー。 子どもが0歳2ヶ月のころ助産師さんに「この子は自閉症」と言われたことをきっかけに子どもの発達や発達障害に興味を持つ。 狼狽しながらも日々情報を集めさまざまな療育を試すうちに「自分と同じように暗闇にいるママたちの力になりたい」と思うようになり保育士資格を取得。情報サイト「雨の日も、晴れの日も。」を立ち上げる。 赤ちゃん学研究の専門家と一緒に赤ちゃん絵本「スライムぴぴぴ」を作りました。