療育は「普通に近づける特訓?」私が考えるメリット・デメリット

息子こぶつに発達障害(自閉症スペクトラム)の診断がつくまでの話です。

今回は息子の「早期療育」で感じた「療育のメリットとデメリット」についてお話ししたいと思います。

▼前回の話はこちらから▼

0歳息子「早期療育」へ…驚愕の「療育施設200人待ち」の巻

 

管理人ペコリ

今回はいきなり結論からお伝えします

早期療育にはメリットしかありません!

 

オット

ほう…いきなり言い切ったけど大丈夫?
早期療育のメリット…特訓して「普通になること」

 



管理人ペコリ

あはは
「療育=普通になるための特訓」ではないんだよ
あとでその話もするね

まずは私が考える早期療育のメリットを4つあげるね

 

★早期療育のメリット★

・子どもが安心できる居場所を作れる
・同じ悩みを持つママと会える
・子どもとの接し方を学べる
・就園、就学、他療育などの情報交換ができる

 

管理人ペコリ

いちばんのメリットは
「発達障害の特性に理解のある場所で子どもが安心してすごせること」だよ

子どもの特性に対して理解がない場所で過ごすと、子どもが「普通でいること」を強いられてしまい疲れる事が少なくないんだ

そして親も「うちの子だけなぜできないの?」「どうしてこうなるの?」と不安やイライラがつのってしまう

特性がある子どもに理解のある環境で「ありのままでいられる」ということは自己肯定感アップにもつながるよ

オット

なるほど、子どもも大人も「自己肯定感」は大切って聞くもんね

管理人ペコリ

そして子どもの自己肯定感と母親の自己肯定感ってつながっている部分が大きいんだよ

「言葉が遅れている」「落ち着きがない」「◯×できない」

いろいろ言われちゃうと「それがまるで自分の評価みたいに感じてしまう」そんなママも少なくないんだよ

 

 

実際私も息子の発達が遅れていたので「おすわりが遅い」「言葉が遅い」「◯×ができない」と常に言われていました。

いつの間にか言われるたびに自分の事や息子の事を否定されているようで辛い時期がありました。

そもそも子どもの評価=自分の評価では決してないです。
そして発達がゆっくりだからといってその子の人格が否定されているわけでもありません。

ですが「それをすべて一緒に考えてしまい」辛くなるお母さんは少なからずいらっしゃいます。
療育の場は子どもをありのまま認めてもらえると同時に親にとっても安心出来る場所だと私は思います。

管理人ペコリ

あとは「同じような悩みのママ達と知り合える」これはものすごく大きなメリットだったよ

例えば児童センターで知り合ったママさんに…

 

 

管理人ペコリ

こんなこといきなり言うの勇気いるよね

だけど療育で知り合ったママには子どものありのままを話せるし、共通の悩みも多くひとりで悩んでるんじゃないと思えたよ

うちは療育に入る年齢が早かった分、息子より年上のお友達が多かったから就園、就学、療育選びの相談にもたくさんのってもらえたよ

オット

仲間がいるって心強いもんね
あと、うちは療育の先生に定期的に幼稚園を訪問してもらっているね

管理人ペコリ

そう、幼稚園での活動の様子を実際見てもらって園の先生と情報を共有してもらったり、困りごとにたいするアドバイスをしてもらっているんだよ
とても心強いよね

もちろん日々、我々親に対してもアドバイスや特性のある子どもの育児のヒントをもらえたりするよ

 

管理人ペコリ

ここまでメリットを見て来たけれど、デメリットもあるの?

管理人ペコリ

まずほとんどの療育は「受給者証」を作って通う事になるから、医師に診断書や意見書を書いてもらう必要があるんだ

だけど「子どもの特性を受け入れられない」「病院に行きたくない」という親御さんもいるよ
「障害がある(かもしれない)」という事をある程度受け入れる必要があるよね…

あとは本当にいろんな施設があるから、ちゃんと自分の目で「子どもに合っているか」を見極める必要はあるよ

そして決して子どもを「普通にする」のを目的にしないこと
そこに焦点をあてると子どもも親も無理をしてつぶれてしまう可能性があるよ

あくまでその子がその子らしく伸びて行く事が大切だと思うよ

オット

なるほど、人によってはデメリットと感じる事もあるんだね

 

管理人ペコリ

そしてもう1つ、抑えておきたい重要なポイントがあるよ

小学校以降は「療育」の選択肢がぐっと減るんだよ

早期療育を受けられる施設として「児童発達支援センター」や「児童発達支援施設」をあげたけれど、それらは主に「未就学児」が対象なんだよ

オット

え?そうだったの?
じゃあ小学校になったらこの子たちは一体どこに行けば良いの?

管理人ペコリ

小学校以降は「放課後デイサービス」に通う事になるよ(通称 放デイ)

放課後デイサービスは学校の授業後や学校が休みの日に通える場所で、よく「学童の障害児バージョン」とも言われるね

参考 りたりこ発達ナビ 放課後デイサービスとは

 

 

管理人ペコリ

前回の話で「児童発達支援施設での療育が200人待ちでビックリした」という体験を話したよね?

でも実は「放課後デイサービス」はさらに狭き門なんだ

オット

えー!?そうなの!?

管理人ペコリ

児童発達支援は就学児を対象にしているんだけど、放課後デイサービスは小学生から18歳が対象なんだ

対象年齢の幅が広く「空き」がなかなか出ないのが現状なんだよ

さらにその中でもSST(ソーシャルスキルトレーニング)など個別で見てもらえる施設はさらに限られてくるんだ

今通っている児童発達支援の先生にも「小学校に入って放デイを利用するつもりなら、年中のうちに見学をしておいたほうがいい」と言われたよ

オット

へえ~事前にいろいろ情報を集めたり体験だけでも済ませておくのって大事なんだね…

 

・小学校に入ると療育の選択肢が少なくなる

・選択肢が多い未就学時のうちに療育を受けられるかどうかはひとつのポイント

 

管理人ペコリ

「私が療育に感じたメリット・デメリット」をお伝えしました
個人的な感想として参考にして頂ければ幸いです

次回は実際息子が今までどのような療育を受けて来たか、私が療育施設を選ぶ際に何を大切にしているかなど具体的にご紹介したいと思います

それではまたお会いしましょう

ABOUT US

管理人ペコリ
4歳男児の母。アラフォー。 子どもが0歳2ヶ月のころ助産師さんに「この子は自閉症」と言われたことをきっかけに子どもの発達や発達障害に興味を持つ。 狼狽しながらも日々情報を集めさまざまな療育を試すうちに「自分と同じように暗闇にいるママたちの力になりたい」と思うようになり保育士資格を取得。情報サイト「雨の日も、晴れの日も。」を立ち上げる。 赤ちゃん学研究の専門家と一緒に赤ちゃん絵本「スライムぴぴぴ」を作りました。