発達障害・自閉症は治るの?療育、サプリ、テレビなし育児、ABA…体験した私の見解【前編】

今回は発達障害児を育てている親御さんが気になるであろう「発達障害や自閉症スペクトラムは治るの?」について、私なりの考えと体験談をお話ししたいと思います。

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管理人ペコリ

結論から言います
発達障害、自閉症スペクトラムは「合う方法を見つければその子なりに改善する可能性はある、でも全員に絶対効果がある方法はない」
これが私の考えです

オット

ふむふむ〜
そもそも発達障害って「脳の機能障害だから治らない」っていうのが一般的な意見だよね?

管理人ペコリ

うん、そうだね

治らないから「今を生きやすく&将来的自立を目指して早期療育をしよう」っていうのが一般的な考え方だね

私も今まで小児科医や保健師さんなど、たくさんの人に「障害だから治るものではない」って言われて来たよ

でもその中で「発達障害は治る」「改善する」って言う医師や専門家、そしてうちの子は治ったと言う親御さんがいるのも事実なんだ

オット

うーん、両者意見が分かれてますなあ…

管理人ペコリ

ところでひとつ質問だけど
「誰でも絶対に東大に合格できる方法」ってあると思う?

オット

え?そんな方法無いでしょ!
もしあったらみんな東大に入ってるよ

管理人ペコリ

そうだよね

じゃあ「誰でも絶対に東大に合格できる方法があるんですけど、お子さんにどうですか?」って私がすすめたらどう?

オット

いやぁ…一気に怪しくなった
ちょっとこの人何言ってるんだろうって思うよね
全力で距離をおくよね

 

 

管理人ペコリ

だよね

教育においては誰でも絶対に結果が出る方法はないってみんな知ってるよね?そして、それを承知の上で子どもの可能性を信じて塾や習い事に行ったりするよね

同じ事が療育にも当てはまると思わない?

オット

つまり…どういうこと?

管理人ペコリ

「発達障害が治る」に親御さんが求める事って「特性がなくなる、IQ(DQ)が正常域になる」つまり普通になるのがゴールなんだと思うけれど、それって教育に例えると「東大合格を目指す!東大以外は合格と認めない」こう言ってるのと同じなんだよ

それってかなりハードルが高い事だって誰でも思うよね?

私がどれだけ勉強を頑張っても東大に入れないように、持って産まれた個性や能力や遺伝的な要因によってある程度限界や向き不向きがあると考えるのは自然でしょう

オット

たしかにそうだね

他にも例えばだけど…

子どもが「野球をやりたい」って言い出したとして「野球やるんだったら将来絶対プロ野球選手になれ!それ以外は絶対に認めん!」って思いながら少年野球にいれる親御さんってどれくらいいるだろう?

いやぁ…いたとしても少数なんじゃない?

そうだよね?

自閉症の子に◯◯療法(療育)をやったけど「普通の子」になれなかった!

っていうのと

評判の塾に入れたけど、うちの子は東大に入れなかった!
少年野球で頑張ったのに、うちの子プロ選手になれなかった!

これは同じだと私は思うんだよね

オット

療育になると一気に期待値があがりすぎるってことだね

管理人ペコリ

じゃあここでもうひとつ質問するけど

東大に合格出来ると評判の塾に入ったA君は東大に合格した
同じ塾に入ったB君は東大に落ちたけれど早稲田に合格した

A君とB君は塾の成果が出たと思う?

オット

A君は東大に合格したから塾に入って大正解でしょう!

B君は…東大には落ちたかもしれないけど、早稲田には受かったんでしょ?

どっちの子も塾で頑張ってその子なりに結果がでたんじゃないの?

管理人ペコリ

そうなんだ

「その子なりに結果がでる」そこを絶対に忘れたらダメだと思うんだ

だから私は、発達障害(自閉症スペクトラム)は
「合う方法を見つければその子なりに改善する可能性はある、ただし全員に絶対効果がある方法はない」
って最初に言ったんだよ

そして、そもそも評判の学習塾なんて世の中にたくさんあるし、東大に合格する方法も塾に行く以外にもあるよね?

オット

あーなるほどー

管理人ペコリ

発達障害の子の特性が結果的に薄くなる、もしくは苦手な部分が伸びて凸凹が差が少なくなる、そんな方法だったらあると私は思ってる

だけど「絶対に普通の子になれる方法」とか「絶対に治る方法」みたいなのは私は無いと思う

そして逆に言うと「その子なりに改善する方法と可能性はある」と思っているから、「発達障害は脳の機能障害だから治りません、だから一般的な療育をやるしかありません」で片付けてしまうのはもったいないと個人的には思ってるよ

世の中にはたくさんの情報が溢れているよね?
だからこそ勉強してその中から取捨選択する必要があると私は思う

それはその子の事をいちばん知っている親にしか出来ない事だと思うんだ


私も息子が「自閉症」と助産師さんから言われた時から「治るの?治らないの?」その答えが欲しくて4年以上体当たりで野を越え山を越え、情報をかき集め、時には派手に転びながらいろいろ試してきました。

 

管理人ペコリ

実際息子がやってきたものは…

・一般的な療育
・ABA(応用行動分析)
・テレビなし(スマホなし)育児
・漢方
・栄養、食事療法(グルテンカゼインフリー&サプリ)
・感覚統合
・モンテッソーリ

これらです

息子が試したいろいろな方法が実際どうだったのかについて私の感想をお話ししたいと思いますが…

長くなったのでとりあえず今回はここまで!
ひとつひとつについては次回お話ししたいと思います


いかがでしたか?
発達障害は「治るのか?治らないのか?」について私の見解をお話しました。

「発達障害が絶対に治る方法はない」けれど「改善する方法はある」それが今の私の見解です。私もまだまだ勉強中なので順次アップデートして行きたいと思います。

とても語りづらい内容の話ではあったのですが、私自身が「もっと早くこの情報(方法)を知っていればよかった」と後悔した事があり、私のような親御さんがひとりでも減るといいなと思い今回の記事を思い切って書きました。


情報は知っていたけどやらなかった
そもそも情報を知らなかったからできなかった


結果として「やらなかった」という意味ではこの2つは同じかもしれませんが、それを自分の意思で選択したかどうかという点においては大きな違いがあります。

様々な情報や方法を知った上で取捨選択するのはもちろん個人の自由です。
私がいろいろやった中にも、やらなくてもよかったなと思うものもあれば、これはうちの子どもを大きく伸ばしてくれたなと感じたものもあります。

ですが、知らなくて出来なかった事をあとから後悔して欲しくない、私がこの記事を書いたのはただそれだけの理由です。

こんな選択肢もあるんだねと思いながら読んで頂けると幸いです。
あくまで私個人の考え方なので、1つの例としてお考え下さい。

それではまた後半でお会いしましょう!

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いろんな仕事場が図鑑のように紹介されていて
親も一緒に楽しめる一冊
図鑑系絵本が好きな子にオススメです


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ABOUT US

管理人ペコリ
4歳男児の母。アラフォー。 子どもが0歳2ヶ月のころ助産師さんに「この子は自閉症」と言われたことをきっかけに子どもの発達や発達障害に興味を持つ。 狼狽しながらも日々情報を集めさまざまな療育を試すうちに「自分と同じように暗闇にいるママたちの力になりたい」と思うようになり保育士資格を取得。情報サイト「雨の日も、晴れの日も。」を立ち上げる。 赤ちゃん学研究の専門家と一緒に赤ちゃん絵本「スライムぴぴぴ」を作りました。