発達障害の子の早期療育について考える第3弾です。第2弾はこちら↓
今回は4歳息子が今まで「どのような療育に通ったか」、そして私たち夫婦が「療育を選ぶ際に大切にしていること」を具体的にご紹介したいと思います。
0歳
理学療法/療育センター(月2回)
区の発達相談室(心理指導/月1回)
1歳
理学療法/療育センター(月1回→卒業)
言語指導&作業療法/こどもクリニック(月2回)
区の親子教室(月1回)
ABA/個別(週1回)
2歳 プレ幼稚園(週1回)
言語指導&作業療法/こどもクリニック(月2回)
モンテッソーリ集団/こどもクリニック(週1回)
児童発達支援A/個別(週1回)
児童発達支援B/グループ(週2回)
ABA/個別(週1回)
3歳(年少) 幼稚園入園(週5回)
言語指導&作業療法/こどもクリニック(月1回→卒業)
児童発達支援A/個別&小集団(週2回)
児童発達支援B/グループ(週2回)
ABA/グループ(週1回→卒業)
4歳(年中) 幼稚園(週5回)
児童発達支援A/個別&小集団(週2回)
児童発達支援B/グループ(週2回)
こうやって書き出すと…こつぶ、いっぱい頑張って来たんだね〜
いつも「どうやったらこつぶの毎日が充実したものになるか」「そのために何を身につけて欲しいか」を考えていたよ
そして次の年のスケジュールを前年の秋くらいには決めていたよ
0〜1歳代は民間の児童発達支援施設の療育は年齢が低く入れなかったから、主に病院で必要と判断されたリハビリ(理学療法、作業療法、言語指導)をとりあえず受けていたよ
この頃はこつぶの療育中に私も同じ部屋にいて付き添っていたよ
主に「先生、私、こつぶ」の3人で遊んで、発達をうながす関わり方などを教わり自宅で実践するのが主な内容だったね
2歳から児童発達支援施設での療育がスタートしたんだね
あとはプレ幼稚園に入園したね
▼あわせて読みたい▼
プレ幼稚園は1歳半頃から近所の幼稚園を回って親子教室に参加してどの園にするかの下調べをしていたよ
児童発達支援施設の療育は年少より1つ下の2歳代でスタートしたね
AとB、どちらの施設も現在も通っているけれど、やはり年少~年長の子ばかりだね
ところで療育って個別とグループがあるんだね
個別、グループ、小集団の3種類があるよ
グループは5~6人くらい、小集団は2~3人くらいだね
息子は2歳代の頃「お友達と全く関われなかった」ので個別をメインにし、まず「家族以外の大人(先生)とコミュニケーションをとる楽しさを知る」「ひとりで出来る事を増やす」この2点を重視して療育を選びました。
2歳代からは「母子分離」で私と離れて療育を受けるのがメインになりました。
Bのグループ療育は、朝からお昼過ぎまでの預かり型で「朝から昼食後までのルーティンを毎日繰り返す」ことで生活のリズムも身につけて欲しくて選びました。
こどもクリニックでのモンテッソーリグループは、言語聴覚士さんからオススメされて入りました。その後幼稚園を選ぶ際にもモンテッソーリ教育をベースにしている幼稚園にしました。
ベネッセ モンテッソーリ教育とは
年少の3歳代で幼稚園に入園したね
いちばん大きな生活の変化が幼稚園という大集団に入った事だね
療育園(障害のある子が治療と保育を受けられる施設)も見学に行ったんだけど、こつぶの状態を見て「幼稚園と療育」の組み合わせで行く事にしたよ
2歳代で個別療育にじっくり取り組めた事もあって、個別スキルは年齢相応だなと感じたんだ
一方集団の中では「声を出して要求を伝える事ができない」「お友達と全く関われない」という課題が浮き彫りになったんだ
だから3歳(年少)では個別も一部継続しつつ、「集団に入ること」を意識して療育を選んだよ
幼稚園でも入園した頃は脱走したり暴れたりという目に見えた問題行動は起こさないけれど、誰とも関われず「いつもひとり」だったんだよ
その様子を見て「個別スキルの底上げ」も必要だけど、「獲得した個別スキルを集団の中でどう活かすか」が重要だと感じたので、個別は一部継続しつつ集団療育を多めにしてサポートしてもらう事にしたよ
また、「グループ」の前段階として「小集団」で3人グループを組んでもらい少人数のお友達との関わり方に取り組んで行ったんだ
そして1年後
4歳になった頃は…どんな感じだったっけ?
3歳代で「小集団」の療育を始めて、少人数のお友達とじっくり関われたおかげで、幼稚園でも少しずつ人の輪に入れるようになったのが大きな変化だったね
3歳過ぎの頃は本当にお友達の輪に入るどころか話しかける事も全く出来なくて「この子は一生ひとりで生きて行くんだろうか…」と思ったほどだったんだけど、4歳半の今はお友達と会話したり特定のお友達と一緒に遊んだり出来るようになって来たよ
グループだと人数が多いから2~3人の小集団で少しずつ慣れていく方法はこつぶに合っていたんだね
こつぶの口から始めて「◯◯くんと遊びたい」という言葉が出た時は感動したね…
ところで児童発達支援施設ってたくさんあると思うけれど、その中でどうしてAとBを選んだの?
とりあえずいくつか見学に行って、メリットとデメリットを書き出して比較して選んだよ
私が見学の時に見ていたポイントは…
・室内の雰囲気(広さや明るさ、活動しやすいよう整頓されているかなど)
・子どもの人数と先生の人数
・何歳くらいの子が多いか
・先生の子どもに対する接し方
保育園や幼稚園選びと共通している部分もあるよね
最後まで迷ったCという施設もあったんだ
でも子どもの人数に対して先生の数が少ないと感じたのと、通っている子が次年度年長にあがる子が多かったんだ
グループ療育だったので「年長さんがメイン」の中に年少のこつぶが入ると体格的にも性格的にも萎縮するかもしれないと思ってやめたんだよ
なるほど〜環境って大事だもんね
療育自体の雰囲気ばかり見てしまいがちだけど、通っているお友達の年齢や人数なんかも見ると良いんだね
判断基準はたくさんあるけれど、「ここはゆずれない」っていうポイントをいくつか持っておくと決めやすいね
いかがでしたか?
今回は我が家の療育の歩みとその選び方についてお話しました。
私は「半年以内の短いスパン」と「就学を見据えて1年単位の長いスパン」で常に考えていました
療育に通ったからといって子どもの成長はすぐ目に見えるわけではありません
種をまいてから花が咲くまで、目に見えない部分で根っこをしっかり張り、やがて茎を伸ばし葉っぱをつけ…そんな風に少しずつ伸びていくのだと思います
選択肢はたくさんありますが、お子さんに合った方法を考えて出した結論がそのご家族にとってのベストなのかなと思います
療育選びの際に「我が家のケース」を一例として参考にしていただければ幸いです
▼繰り返し読んでいる良書です▼
まずはざっくりと息子が今までどんな療育をうけてきたか、年齢別にご紹介します